平成19年度 鵜川雪室

<はじめに> <実験の経過> <温度観測結果>


はじめに

  既存の倉庫を改修し雪室として活用する試みは、今回で5回目を迎えます。例年に比べて雪が少なく、実施が危ぶまれておりましたが、そこは鵜川です。2月下旬に雪の投入も完了し、新たなスタートをきりました。


実験の経過

■ 2/25(日) 酒, 味噌の搬入&雪の投入

 9時に作業を開始。日本酒は一升瓶1100本、四号瓶1100本が運びこまれました。味噌は20kgの樽が20個ほどU字溝内に収められました。雪は近くのほたる会館脇の駐車場から2tトラックで運び、除雪機を使って投入しました。

 

 

■ 5/20日及び27日 日除けの設置

 5月20日及び27日、雪室を仮設した倉庫屋根部分に日除けを設けました。まずは、屋根の上にビニールハウス用パイプで枠を組み、銀シートと遮光ネットを交互に固定しました。さらに全体を暴風ネットで覆い、ロープを張って枠組みを固定しました。

 

■ 雪補充後の状況

 4月末、雪の最上部は3mを越える高さがありました。7月中旬には日本酒瓶ケースが露出し始め、その後は雪の減少が激しかったです。

   
雪室内部のようす(4/30)                     内部の雪の変化            
        


温度観測結果

■ 平成19年3月19日(月) 11時30分
測定位置 雪室内天井 雪室内高さ1m U字溝内 酒ケース付近 ハウス内
温度[℃] 0.0 0.0 1.2 0.4 1.2
■ 平成19年3月30日(金) 12時50分
測定位置 雪室内天井 雪室内高さ1m U字溝内 酒ケース付近 ハウス内
温度[℃] 0.0 0.0 1.2 0.3 9.5

■ 3/19〜7/16までの温度観測結果

 U字溝と酒ケースは7月20日まで雪の中にあり、温度が5℃以下に保たれていました。その後、雪の減少に伴って温度が急激に上昇しています。8月13日の搬出時には、U字溝内が22℃を示しいました


 今年度は5月以降に雪の補充を行っておらず、投入量が少ない条件にありました。しかし、日除けの設置を早めに実施したため、7月中旬までU字構内を5℃に保つことができました。また、中越沖地震による影響は無く、8月13日に日本酒や味噌を無事搬出することが出来ました。


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Last Up Date:2008/3/8