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■ 目的

  昨年度使用した雪室の天井及び壁を改修し、雪の貯雪量を2倍に増して実験を行います。同時に今回は、雪中貯蔵する日本酒も四合瓶で2000本を越える予定です。

■ 雪室施設の概要

  

■ 経過報告

  @2月上旬 雪室天井及び壁の改修工事

  A2月中旬 遠隔監視システムの設置,イベントの準備

  B2/17,18 第一次搬入,原酒造(株)企画イベントの実施
     貯蔵品:日本酒[四合瓶100ケース(2000本),一升瓶10ケース(60本)]

  C2/22 第二次搬入,雪の投入
    貯蔵品:味噌[20樽?],日本酒[四合便2ケース?]
         ワイン[白30本,赤10本,ロゼ10本]


  D3/28 報告 
     左写真:ハウス内の雪塊のようす。右:周囲には15cm程度積雪が残っています。

  E4/25 雪の再投入 2tトラック×4台分

  F5/23 銀マット追加

 室内の雪は推定で約30t。屋根から伝わる熱を考慮して銀マットを雪の上部に敷く。また、雪投入口と貯蔵品搬入口も銀マットで目張りをした。

雪投入口より左奥

雪投入口より右奥

雪投入口右側

雪投入口(銀マット追加後)

雪投入口より正面奥(銀マット追加後)

雪投入口及び貯蔵品搬入口

以下の図に見られるように、今後は銀マットの影響で天井付近の温度がこれまでより高く観測される。

銀マット追加前後の観測温度の変化(単位:℃)


図1.2月16日〜4月2日間の正午の温度変化(単位:℃)
 上の図は、2月16日から4月2日までの各日正午の温度を比較したものです。外気温の上昇に伴ってハウス内の温度は上がり26℃を越えている日もあります。しかし、雪室内の温度は、天井付近でも3℃以下に留まり、ハウス内の温度に比べとても安定しています。

図2.3月30日-31日間の温度変化(単位:℃)
 図2は、3月30日と31日の温度測定値を1時間毎に示したものです。30日は昼夜の温度差が20℃もありました。雪室の天井付近では、その変化に伴って1℃程度温度上昇が見られます。
図3.3月から5月上旬にかけての温度変化(正午時刻の温度を週単位で平均化)

 4月より日中の気温が上昇し、雪室の天井付近の温度も高くなっています。5月中旬は最高10℃まで温度が上がりました。しかし、床から高さ1m付近(扉)の温度及びU字溝内温度は、1℃前後で安定しています。

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